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車のプラモデルには多くの種類があり、一般的に人気が高いのは現行車やレーシングカーなどですが、特殊車両やトラックなどの車も意外に人気があります。トラックの中でも人気となっているのが「トラック野郎」シリーズのプラモデルで、10万台も売れる大人気シリーズとなっています。年齢によっては聞いたことがない人もいるかと思いますので、解説していきましょう。
●登場人物
トラック野郎が人気の理由の一つとして、登場人物のユニークさが挙げられます。さまざまなキャラクターが登場しますが、やはり一番目立っているのは主役の菅原文太演じる星桃次郎こと「一番星桃次郎」、愛川欽也演じる相棒の松下金造こと「やもめのジョナサン」でしょう。桃次郎は酒と女好きで大食漢、しかも性格は短気でケンカっ早いという典型的なトラック乗りのイメージです。ですが、その反面情に厚く真っ直ぐという面もあります。しかし、毎シリーズ登場するマドンナを前にすると性格が激変し、職業を偽って紳士を演じるというのがお決まりのパターンです。
ジョナサンは桃次郎とは違い、温厚で明るく人情家という性格の持ち主です。結婚しており子沢山ですが、意中の女性の前では「妻は出て行った」「妻とは死別した」などという嘘をつき、口説こうとします。この2人の大物俳優のほか、共演者も豪華な面々がそろっており、これも見どころの一つといえるでしょう。
●登場車両
もう一つ、トラック野郎が人気となっている理由は、トラックに派手な装飾を施したデコトラの登場で、当時もともと人気が高まっていたデコトラが、トラック野郎シリーズの人気が高まるにつれてますます人気に火がついていきました。作中に登場するデコトラは一番星号(三菱ふそう・T951型、FU型)、ジョナサン号(三菱ふそう・T650型、T652型)、三番星号(三菱ふそう・キャンターT200型)などがあります。
●1978年
トラック野郎のシリーズ初のテレビ放送は、1978年12月16日でした。第1作目は「御意見無用」というタイトルで土曜ワイド劇場で放送されました。この作品の人気もあり、2作目から4作目まではゴールデンタイムでの放送がありました。
●1980年代
そして、1980年の半ば頃までは年末年始などによく放送されており、さらにファンを獲得していきました。
●1990年代
1990年代初めには「土曜映画招待席」というTBSの映画枠で毎回放送されていました。そしてこの年代には、止まっていたシリーズを復活させるという話が持ち上がり、「新トラック野郎」として脚本が書かれましたが、放送までは行かずボツになりました。ですが、1996年には、東映の配給で「爆走ムーンエンジェル-北へ」という女性主人公の派生作品も公開されています。
●2000年代
2010年、シリーズ完結の30周年を記念して、「映画「トラック野郎」大全集」が発売されました。具体的には、映画の各作品のエピソードや資料、制作秘話、裏話などトラック野郎のファンにはたまらない内容となっています。
映画『トラック野郎』大全集 (別冊映画秘宝)
2012年に人気深夜番組で取り上げられ、その番組の最終回では「男一匹桃次郎」が再放送され、旧ファンの人気を再燃させるとともに、新たなファンを獲得したようです。また、翌年2013年には、軽トラックのCMにトラック野郎のパロディーとして、キャッチコピーに使用されました。このCMには桃次郎役の菅原文太も出演しており、ファンを喜ばせる内容となりました。
そして、2014年と2015年には菅原文太と愛川欽也の追悼として「天下御免」「一番星北へ帰る」が放送されました。2018年にはWOWOWで9作が放映され、2021年には新作が公開されるなど、いまだに人気が続いています。
●アオシマスカイネット 1/32 RCトラック野郎 No.3 一番星 望郷一番星
●青島文化教材社 1/32 トラック野郎シリーズ No.1 一番星 故郷特急便 リテイク プラモデル
●トラック野郎シリーズ トラック野郎 度胸一番星 1/20 プラモデル
●スカイネット 1/32 RC トラック野郎 No.07 一番星北へ帰る
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